高校デビュー



「莉々愛は俺だから楽しいって

俺、期待していいわけ?


このままじゃ勘違いするけど。」



「……………いい、よ。」



「え?」



「期待していいよ。

勘違いじゃないから…」



どうしよ……顔見れないよ…。



「ちゃんと言って。

俺一人で突っ走りたくねーんだけど。」




「だから…

雄也のこと、好きです。」



う、わ…。

言っちゃったよ…。


恥ずかしすぎて前見れない…。




「…今俺の顔見んなよ。」



「え?」



思わず顔をあげてしまった。


でも雄也は机に伏せてて顔は見えない。

けど…耳は赤い。



「…………もしかして照れてる?」



「……………うるせーよ、黙れ。」



いつもと一緒の言葉だけど

今はそれさえも嬉しい。



< 162 / 249 >

この作品をシェア

pagetop