高校デビュー
「莉々愛は俺だから楽しいって
俺、期待していいわけ?
このままじゃ勘違いするけど。」
「……………いい、よ。」
「え?」
「期待していいよ。
勘違いじゃないから…」
どうしよ……顔見れないよ…。
「ちゃんと言って。
俺一人で突っ走りたくねーんだけど。」
「だから…
雄也のこと、好きです。」
う、わ…。
言っちゃったよ…。
恥ずかしすぎて前見れない…。
「…今俺の顔見んなよ。」
「え?」
思わず顔をあげてしまった。
でも雄也は机に伏せてて顔は見えない。
けど…耳は赤い。
「…………もしかして照れてる?」
「……………うるせーよ、黙れ。」
いつもと一緒の言葉だけど
今はそれさえも嬉しい。