高校デビュー
「莉々愛、なに一人でにやけてんの。
気持ち悪いけど。」
教室に入った私にすかさず言ったのは
最近好きな子ができた隆典くん。
「ふふ、いーの。」
幸せすぎてにやけが止まらない。
「おはよ、莉々愛。
なにかいいことあったの?」
やっぱり美咲は優しいね。
「あ、うん。
雄也と付き合いました。」
「「えぇ!?」」
蒼太くんも含めた3人がハモった。
「どっちから!?」
珍しく美咲もうるさい。
「んー、たぶん雄也から?」
「なんなの、たぶんって。」
「その前に私が期待持たせるような
発言をしてたからさ。」
「はい、詳しく言いなさい。」
その後私は美咲たちに
昨日のことを話した。
雄也が照れてたことは内緒だけど。