高校デビュー
「ちょっと美優さんの部屋で着替えてくる。」
それだけ言って制服をもって
美優さんの部屋で着替えを済ませた。
「莉々愛ちゃん、これからも雄也をよろしくね。
あんなんだけど優しいからさ。」
「はい。こっちがお世話になりっぱなしなので…。」
それから美優さんと連絡先を交換し
美優さんに髪の毛をストレートにしてもらい
いつも通りのうすーいメイクをして
雄也の部屋へ戻った。
「すっかりいつも通りの莉々愛だな。」
「あんまり変わらないでしょ。」
「だな。
あんますっぴんとかわんねーのに
どこが高校デビューなのかわかんねぇ。」
「まぁ痩せたし?
あとは髪型とか制服の着方とかかな?」
「そんだけ?」
「他にやることなくない?
学校じゃ制服だし…。」
「髪も黒いしな。」
「みんな染めてるよね。
あの学校本当自由だよね。」
「だから俺は城西にしたんだけどな。」
へー…
「近いしいいね。」
「まーな。」
結局30分くらい
雄也の部屋でくだらない話をしていた。