高校デビュー
「7時40分…そろそろ行くか。」
「うん、そうだね。」
私たちはやっと立ち上がった。
「母さん、弁当。」
雄也がそういうと、
私のお弁当まで出てきた。
「え…ありがとうございます。」
「いいのよ。
いってらっしゃい。」
お弁当を鞄にしまい、私たちは家を出た。
「一緒に登校すんのも新鮮だな。」
「いつも図書館待ち合わせだもんね。」
「たまにはこういうのもいいな。」
「うん。そーだね!」
むしろ毎日こうならいいのに。
雄也も優しいしね。