高校デビュー
そしてようやく教室前です…。
美咲はまだか…。
というかまだみんないないし……
なのに派手で目立つ
佐伯さんたちはいるし……。
「俺も2組にいるわ。」
「え、なんで?」
「まだ雅人来てねーし
こっちもまだ誰もいねーじゃん。
暇だろ?」
「うん、ありがと。」
私は席に座り、雄也は美咲の席に座った。
「みんな何時頃来るのかなー。」
「あと10分もすりゃ来んじゃね?
少なくとも隆典はおせーな。」
「中学の時も遅かったの?」
「遅刻常習犯だな。」
「え、そうなの?
高校入ってからはいつもいるのに。」
そんな会話をしてたら雅人くんがきた。
「よう。なんでここにいんだよ。」
「雅人がおせーから。」
「いや、雄也が早いんだろ。」
「雅人くん、美咲は?」
「莉々愛、おはよ。
美咲熱だってさ~。」
「おはよ。
そっかぁ…。」
じゃあ暇だなー。話したいこともあったのに。