高校デビュー
その後私は一人で着替えを済ませて
制服をロッカーに入れ、体育館へ向かった。
体育は男女別で2クラス合同でやる。
どうやら私は1組の目立つ女の子たちにも
よく思われていないらしくて
こそこそなにかを言われ、笑われている。
私のことじゃないかもしれないけど。
「今日はバスケな。
クラス対抗であとで試合をやります。」
バスケか。
球技とかさらに苦手。
走るのもやだし…。
グループ決めるのに
私と一緒に組んでくれる人はいるだろうか…。
「松浦さんも私たちのチーム入ろうよ!」
そう声をかけてきたのは
私のことをよく思わない佐伯さんたちだった。
「……………うん。」
断る勇気は私にはない。