高校デビュー
お弁当食べなきゃ。
せっかくおばさんが作ってくれたんだから…。
そう思うのに、箸が進まない。
「莉々愛?食わねーの?」
「あ、食べるよ。」
食べたい、そう思うのに…
「…ちょっとトイレ。」
私は吐き気が襲ってきてトイレに逃げた。
……………だめだ。
みんなと仲良くなったからか
前よりいじめられるのが辛い。
少しスッキリして個室を出ると
そこには佐伯さんたちがいた。
「あ、男好きじゃん。
ほんと懲りないよね。
松浦さぁ、あのメンバーに釣り合ってねーよ。」
「調子のってんじゃねーよ。」
野田さんがそういいながら
私を押して、私はしりもちをついた。
そんな私を見て笑いながらトイレを出ていった。