高校デビュー



「なんだ、結局嫉妬だったの?」


「ってか俺かよ…。

ごめんな、莉々愛。」



「だからもういいって。」


私が雄也に微笑むと

雄也も私に微笑み返した。



「…バカにしないでよ!」


佐伯さんがついに怒った。



「バカにしてんのはどっちだよ。

俺らをバカにしてたのは佐伯だろ。


佐伯は知らねーかもしれねーけど

友達ってそんな簡単に壊れたりしねーから。


ま、恋人はすぐ壊れたみたいだけど?」



そう言って私たちを見る雅人くん。


「……………うるさいよ。」


「すぐに修復したからいいだろ、別に。」



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