高校デビュー



「ガキじゃあるまいし

くっだらねーことしてんなよ。」



「佐伯に壊される程度なら

そんな友達、こっちから願い下げ。」



「……………みんな、もういいってば。

私、一人じゃないってわかったから。


ありがとね。」



「莉々愛がいいならもういっか。」



「私の隣の席が美咲でよかった。」



「私も。」



「って、美咲だけかよ。」


と雄也が少し拗ねていた。



「美咲がいなかったらさ

雅人くんとも知り合わなかったし

雅人くんいなかったら雄也も知り合わなかったし。」



「ま、それもそーか。」



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