高校デビュー
「さっきのはいじめてた人たち。
私の今の姿見て笑ってたの。
そこに一ノ瀬くんが来たの。
いつか見返したいって思ってた。
だからさ、一ノ瀬くんがかっこよくて助かった。
ちょっとね。
それに連れ出してくれてありがと。
……………引いた?」
「いや、納得。
その見た目でその中身なのが。
その見た目で趣味が読書って
絶対嘘だろって思ってたから。」
「だから私には冷たかったの?」
「………騙されてんのかと思ってた。」
「ふふ、なにそれ。」