先輩、好きです。大好きです。
「ねぇ、菜々子。何部に入るか決めた?」
「んー…まだ決まってないんだよね…」
「私も。あ、あれ見て。バスケしてる」
遥菜が指差した方を見てみると、3年生くらいの先輩達がバスケをしていた。
その中に、一際目立つ人を見つけた。
その人は、
艶のある黒髪に
スラッと高い身長
切れ長の瞳に
スッと伸びた鼻。
彼は敵チームからボールを奪い、シュートを決めた。
「わぁ、すごい…」
彼の嬉しそうな笑顔に、心を奪われた。
ドキッ…。
「…遥菜、私決めた!バスケ部のマネージャーやる!!」
「え?菜々子、いきなりどうしたの?…まあ、菜々子がそうしたいなら私もマネージャーやるよ」
「ありがとう!」