(完)年下男子に惚れました
「だって部活したいし。」


小さく呟くと悠雅はフッと笑った。


「本当、先輩剣道好きですよね。」


「何。弱いくせにって言いたいの?」


眉をしかめて言い返す私に悠雅は言った。


「別に。変わってないなと思っただけですよ。」


「へ?」



そんな気の抜けた返事をしたところで二つに分かれた道が見えて、その言葉の意味がわからないまま別れた。



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