(完)年下男子に惚れました
「あっつー…。」


おもむろに手元に散らばっていたうちわでパタパタと扇ぐ。


瑠衣はまた彼氏でもできたのか、凄い早さでラインをしている。


蒼は持参してきたのか夏休みの課題をちゃっかり私の机に広げてやっている。


夏実に関してはなぜか空を眺めている。


ふうっと息を吐く。


今、私の胸にある黒い塊みたいなものを吐き出せばきっとこの子たちは私を応援してくれるだろう。


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