(完)年下男子に惚れました

2

「合宿!?」

私の声に顧問は優しげな笑みを浮かべて頷いた。


「どうやら悠雅くんのおかげでこの中学校が県外で有名になってるみたいでねえ。隣の県である三日間の合同練習に誘われたんだよ。保護者さんに相談してみたら部費も十分足りるらしくてねえ。って聞いてる?」


「大丈夫です。私が聞いてるんで。」


「そう?」


合宿…
合宿だあーーーー!!


顧問と莉桜から呆れたような視線を感じるけど、気にせず飛び跳ねる。


どんどんウキウキが増していく。


合宿とか初めてだあ…
隣の県って剣道が強いことで全国的にも有名だし!


「やっばーーーーい!楽しみ!」


「黙れ。うるさい。」



叫んだ瞬間ベシッと莉桜にはたかれたが気にしない。


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