(完)年下男子に惚れました
しかめっ面でバナナを口に加えた時だった。


「ちょっ、先輩なんでバナナ食ってんすか!やばいっすよ。ゴリラそのも、いったっ!」


悠雅の言葉を遮って、反対の手でバシッと頭を叩いた。


悠雅は頭をさすりながらも爆笑し続けている。


「あんたバナナとゴリラ舐めんなよ!美味しいし強いし!あんたなんて足元にも及ばないし!」


「いや、別にバナナとゴリラに勝とうとは思ってないっす。」



「あー、うるさい!」


「あーも、ちょっと先輩やめてくださいよ。その顔でバナナ食われたら笑いこらえきれない」



「あんたが怒らせるからでしょー!?見たくないならさっさとバスから降りて!」


「やばい、先輩…窓の外!このジャングル的なとこ先輩の故郷じゃないっすか?」


「ちがいますーー!話のキャッチボールちゃんとしてくれる?」


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