(完)年下男子に惚れました
分からぬ想い

1

「ねえ?悠雅クン。何度も言ったよね?学校で先輩とすれ違った時は挨拶をしろって!いちいちからかってこなくていいんだけど⁉︎」



おなじみの悠雅曰くキモチワルイエガオという笑顔を浮かべる。



「オブラートに包んで言いますけど、その顔キモチワルイです。」



ほら来た。



「全っ然オブラートに包めてない‼︎ねえ、あんた馬鹿なの?アホなの?」


「少なくとも先輩よりはマシかと。」


「ってそうじゃなくて!挨拶しろって私は言ってるの!」


「ハイハイ、オハヨウゴザイマス。これでいいすか?」


「敬意を払ってくれるかなあ!」


最悪な出会いから二ヶ月が過ぎ、暑さを感じる季節になってきた。


悠雅と私の喧嘩は日を増すごとにヒートアップしている。


< 18 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop