(完)年下男子に惚れました
ほっと、胸をなでおろしたが、今度はその相手がきになる。


息を潜めて耳をすます。



「ー明日休むわ。俺。…妹に勉強教えないといけないから。…は?妹?世界でいちばん大好きだよ。」



前言撤回。



お兄ちゃんは二次元に走ってなくてももう十分やばいやつだ。



やだよやだよ。


あの、漫画とかでよくある兄妹愛とか死んでも嫌だからね。



恐怖に怯えていると、会話の続きが聞こえてきた。




「…ははっ、嘘嘘。お前も好きだよ。…はいはい、お前がいちばん好きだよ。」



顔を少し赤くしながら、優しそうな表情でそう話すお兄ちゃん。



私こんな表情見たことない。



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