(完)年下男子に惚れました
「いったあ〜っ」


思わず声を出すと、キャプテンはもう諦めたように顔に手を当てて小さな声で言った。


「マイク、上下逆…。」


「え”っ!」


叫んで手元を素早く見たらマイクの丸いところを私は持っていた。


「あ…はは。すみませーんっ!気を取り直して〜」


最悪だ。


一年生にまでニヤニヤと笑われている。


今日はドジはしないだろうと思っていたのに。


さっきのドジを挽回するためにもわざとはきはきと明るく続きをしゃべる。


そしてやっと最後の言葉になった。


ここは間違えないだろう。


自信を持った私は堂々と胸を張って正面を見ていった。


「ぜひみなさん、けん玉部に入ってください‼︎」





あー…終わった。


その後、体育館はご察しの通り大爆笑に包まれました。








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