(完)年下男子に惚れました
「へっへー、今日は先輩とデートなんだあ〜。楽しみ〜。うふっえへっ」


「いや、キモい」


1人で勝手に喋ってにやける瑠衣を蒼がゴミを見るかのような冷たい目で見下ろす。



ちなみに、瑠衣の彼氏はこの前と同様、同じ中学の恐ろしい先輩。



10月という、入試へと刻々と迫るこの時期に中間テストサボってるらしい。



そういうのがかっこいいと思ってんだか。



馬鹿らしい。



口には出さないけれど、瑠衣にはあんな彼氏似合わないと思う。



もっといい人がいると思う。



みんな同じことを思ってるはず。



けど、私は今、人のことを気にしてる場合ではない。





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