(完)年下男子に惚れました
足をばちんと叩いてすっと息を吸い込んだ。



「悠雅!」



そう呼ぶと、悠雅がビクッと振り向いた。



「何してんの」



目を合わせずに、問いかける。



「別にー。面タオル忘れてたから」



よかった。いつも通りだ。



「あのさ、私、その話が、、」



震える手を握り締めて、そう切り出す。



目を伏せる私を、たぶん悠雅は見つめてる。



強く視線を感じるような気がする。



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