(完)年下男子に惚れました
3人1グループで1人の部員が教えるという形を取っていて、



俺のグループを教えるのは1年生の女子だった。



絶対、こいつより俺がうまい。



そう確信して俺はそいつのことも鼻から馬鹿にしていた。



隣で何か言っていたけど、適当に相槌を打ってやり過ごしていた。






唐突だった。



素振りが終わり、ダルそうに立っていた俺の正面にその女はやってきて言った。



「あんた、全然うまくないね。」



「…はあ?」



思わず、不満をそのまま言葉にしてしまった。



こいつなんて言った?



ふざけんな。



どう考えても俺よりお前の方が下手いだろ。




とてつもない不快感が心の中に生まれた。




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