(完)年下男子に惚れました
俺が睨みつけても、俺より少し背の高いその女はひるむこともなく、上から見下ろして鼻で笑った。



「あんた、自分のことうまいって思ってるでしょ?
悪いけどあんたこの中で1番下手だと思うよ」



怒りも頂点に達し、俺は言葉を返すこともせず、拳を握りしめた。



俺と同じグループの奴らはハラハラしながら俺らを見ている。



「つまり、俺に勝てるってことっすか?」



感情をむき出しにしないよう、抑えて言った。



「や、そういうわけじゃないよ。
あんたと私が試合したらボロ負けでしょ。言い方が違うな。あんたはそれ以上上手くなんないよって言いたかったの」



ますます、わけがわからない。



こいつ馬鹿だろ。絶対。



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