(完)年下男子に惚れました
俺は変わらずダサい男だったのだ。



だけど、無理だった。
不可能だった。


普通の先輩、後輩になりたいのに、俺の視線は無意識に先輩を追って、



いつでも話したくてたまらなくて、



落ち込んでたら、俺が1番に気づいて助けてやりたくて。



俺は一生、先輩が好きなのかもしれない。



本気でそう思い、彼女とはすぐに別れた。



申し訳なかったと思う。



あの子は本気で俺のことを思ってくれていた。



俺のことを恋愛対象にもしていない先輩なんて諦めてあの子を好きになれば楽だったんだろう。



だけど、俺は自分に嘘はつけなかった。





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