(完)年下男子に惚れました
だけど、先輩は蝶のように捕まえたと思ってもすぐに俺の手の間をすり抜けて逃げて行ってしまうんだ。
新人戦の日、告白しようと思っていた。
今は断られてもいいから、俺を意識させたかった。
だけど、見てしまった。
先輩を知らない男が抱きしめているのを。
男をすぐにぶん殴ってやりたかった。
だけど、先輩も嫌そうな顔をしているけど、どこか嬉しそうに見えて、できなかった。
どうしてもどうしても先輩は俺から逃げて行ってしまうなら。
無理やり捕まえておくしかないじゃないか。
そんなのだめだって、頭の中では理解してた。
無理やり俺のものにしたって、先輩が傷つくだけだ。
俺のことを好きになってくれるわけじゃない。
なのに、本能には逆らえなかった。
新人戦の日、告白しようと思っていた。
今は断られてもいいから、俺を意識させたかった。
だけど、見てしまった。
先輩を知らない男が抱きしめているのを。
男をすぐにぶん殴ってやりたかった。
だけど、先輩も嫌そうな顔をしているけど、どこか嬉しそうに見えて、できなかった。
どうしてもどうしても先輩は俺から逃げて行ってしまうなら。
無理やり捕まえておくしかないじゃないか。
そんなのだめだって、頭の中では理解してた。
無理やり俺のものにしたって、先輩が傷つくだけだ。
俺のことを好きになってくれるわけじゃない。
なのに、本能には逆らえなかった。