(完)年下男子に惚れました
「聞いてんの!?」



瑠衣が肩で息をしながら、私の目を見つめる。



「聞いてるよ。次移動教室でしょ。早く行こうよ」



その言葉をきいて、みんなは顔を見合わせて溜息をついた。



無言で廊下を歩く。



この4人でいて気まずいと思うなんてこれが初めてだなあ。



それもこれも私のせいなんだけど。



「優菜!なんかキーホルダー落ちたよ?」




急に私の後ろを歩いていた夏実が声をかけてきた。



ああ、筆箱につけてたやつか。



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