(完)年下男子に惚れました
「優菜ーー!」



後ろから瑠衣の声が聞こえてきて、慌てて振り返る。



「言い忘れてた!あの子ね、とっくの昔に彼女と別れてるよ!」



時間が止まったような気分になった。



頭に強い衝撃を受けたような。



だけど、すぐに意識を取り戻し、私はみんなに向かってガッツポーズを返した。



知らなかった。そんな事。



考えもしなかった。



決して、彼女がいなかったならキスされてもよかったわ、とかいう考えは持ってない。



彼女がいるいないの前に、何も言ってない私、女子にキスするのはやっぱりおかしいと思う。



とにかく、悠雅と話したい。



そして、今度こそ伝えたい。



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