(完)年下男子に惚れました
「あそこでけん玉部って言い間違えるのはもう才能に近いわよね。」


「うぅ…っ…言わないでよお。だってあの一行なら手ぇ見なくても言えると思ってっ‼︎」


「あんた手に全部書いてたの…?」



私は如月優菜。
今年の春、中学二年生になった。
さっきも言った通り剣道部に所属している。


顔は平均的だと私は思っている。



丸い目と、笑うとできるえくぼから愛嬌のある顔だって親戚のおじちゃん、おばちゃんにはよく言われるけど。



決してそれは美人という訳ではないだろうし。



髪型は真っ黒でストレートの髪をいつも一つに縛っている。



そして、性格はというと、バカ、アホ、ドジ。


と言われる。


そんで、いじりたくなるキャラらしい。



成績は中より下。



運動神経は抜群の自信がある。



特に走るのだけは早い。



剣道は中学生から始めた。


一年間、人より頑張って練習してきて、まあそこそこの強さは手に入れたかなって感じ。



そして、悪態を吐く隣のこの女は嘉村莉桜。

容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群


という見事に3つ揃った鉄人。


一ヶ月に二、三回は告られている。


しかし、クール、毒舌、冷たい


と、性格には少し、いや結構欠点があるけどね。


剣道部の中では私が一番仲がいい友達。


もっともそう思ってるのは私だけかもしれないけど。





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