(完)年下男子に惚れました
「は?」


うん。その返事は予想してたよ。


だけど、悠雅が言うとは思わなかった。


いきなり会話に参戦してきた悠雅に顔をしかめた。


どうせコイツのことだからまた馬鹿にしてくるはず。


「それ妄想っすか?夢っすか?」


「現実だし。バーカ。」


またいつもの軽口合戦になると思ったがなぜか悠雅はふいっとそっぽを向いて一言呟いた。


「物好きな人もいますね。」


「はあ⁉︎」


だけど、私の反論には反応せずそのままスタスタと男子更衣室に引っ込んでしまった。


残された私は首を傾げながら莉桜にぼやいた。


「何か、今日あいつ変じゃない?」


莉桜はしばらく黙り込んで、思いっきりため息をついて言った。


「あんたもその鈍感少し直した方がいいわよ。」



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