(完)年下男子に惚れました
気付いた想い

1

「あっつー…。」



合服だった制服も夏服に移行され、本格的な夏が到来した。



ギラギラと照りつける太陽の中、私たちは隣の校舎に移動していた。



みんなして自分の下敷きでパタパタと仰いでいる。



この暑さは異常だろう。


やっぱり地球温暖化のせいか、どうやったら止めることができるんだろう。



「何、優菜のくせに地球温暖化がどうのとか言ってんの?」



あれ。


声に出してたのか。



「優菜のくせにって何よお〜、私だって地球温暖化について真剣に考えてますー!」



「あれ、この前はどうして中学校にはおやつの時間がないんだろうって真剣に悩んでなかったっけ?」



「ううっ…。だってえ〜、お腹すくじゃん‼︎」



なんて、馬鹿みたいな話題で私と瑠衣が言い争う。


「余計暑くなる。やめて。」


そんな私たちを鋭く冷静な言葉で止めたのはまあいつものごとく蒼だった。





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