(完)年下男子に惚れました
「まあ、そうひがまないで!楽しんでくるよ!」


「うざ。」


私の言葉に瑠衣は冷たく返すが、幸せ絶頂の私には応えないのだよー!


そう思いながら、ムフフと笑う。



そんな会話をしながらダラダラと歩いていると、隣をすれ違った一年生の女子の集団の1人が急に話しかけてきた。


「あの!剣道部の如月先輩ですよね⁉︎」


突然声をかけられて思わず後ろに引きながらも頷いた。


「はあ…。」


「黒田君と付き合ってますか⁉︎」


今度は違う子がそう聞いてきた。


何だ。


その訳の分からん質問は。


「付き合ってないけど…。」


少し、イラつきながらも作り笑いを浮かべて答えた。


「そーですか!ありがとうございました。」


その返事に一年生はあっさりと頭を下げ、去っていった。





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