(完)年下男子に惚れました
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状況少しも変わらずだ。
あれから、約2週間が経ったが、一向に先輩たちと2年女子の仲は険悪のままだ。
男子は女子の喧嘩に入り込めるわけがないと諦めているし、顧問の先生でさえ、気付いてるくせに言えない。
あと3週間後には中体連があるのだ。
このままだなんて絶対嫌。
そんな事を思っても何もできない自分が一番嫌で休み時間、ベランダで座り込んでため息をついていた。
今日はいつも一緒にいる莉桜が夏風邪で休みのため、私は一人でいた。
ちなみに、川口くんとは倦怠期と言っていいのか…あれ以来私が距離を置いている。
やっぱり別れるしかないのかな。