(完)年下男子に惚れました
「俺もそう思います。」


いつもは見せないような真剣な眼差しにドキッとしていると、男子キャプテンも続けた。


「こいつらの言うとおりだ。いい加減意地はるのはやめろ。」


ずっと真顔で私たちを見つめていたキャプテンが長い息を吐いた。


そして眉を下げて乾いた笑い声を立てた。


「はは。後輩に怒られてるようじゃ、キャプテン失格だわ。」


そして、後ろに立っていた二年女子三人の前に立って深く頭を下げた。


慌てて他の三年生もキャプテンに合わせて頭を下げる。


「ごめんなさい。私たちも…いや、私たちが悪かった。勝手に自分の中で理由を作ってダラダラ部活に来てた。本当にごめんなさい。」


そして、私たちの方に体の向きを変えてまた頭を下げた。


「みんなにもこの大事な時期に迷惑かけて本当にごめんなさい。」




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