(完)年下男子に惚れました
「あんたねえ、先輩に対してそんな態度でいいと思ってんの?そんなんじゃ目ぇつけられるよ」



「ああ、大丈夫っす。そこんとこちゃんと見分けてるんで」



私は馬鹿にしても大丈夫な先輩って思われてるってことか。



「…わっ、私これでも次のキャプテン候補なんだけど」



「うわあ…俺、剣道部やめようかな」



むーかーつくー‼︎


後輩が入ってきたら、優菜先輩!って呼ばれて懐かれて〜なんて妄想してたのに。


何なのこいつは。


尊敬心のカケラもない。


こんな奴、さっさと案内して関わらないようにしよう。



「じゃあ〜黒田クン案内するよ」


わざとらしく笑顔を貼り付けて言った。



「悠雅でいいっすよ。ってゆうかその笑顔キモチワルイんでやめてください」








「……許さない…」



堪忍袋の尾が切れた私は全力ダッシュでその悠雅とかいう男を追いかけて道場まで案内した。






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