(完)年下男子に惚れました
今年も全中には坂井中が行くだろう。
去年は確か全国でベスト8に入ったらしいし。
同じ市にあんな強豪がいるなんて嬉しいのやら悲しいのやらって感じだ。
「あー、全中行ってみたいなあ…。」
ポツリとそう呟くと、その言葉が聞こえていたのか悠雅が笑った。
「何よ。そりゃあ、私は行けないわよ。そんなこと自分でわかってますよ。」
そう言って口を膨らませていた。
「じゃあ、俺が先輩を全中に連れてってやりますよ。」
「は?」
「個人戦で。」
「…ふーん。忘れないからね?絶対連れてってよ。」
ああ。気づかれませんように。
赤く染まった顔がバレないように顔をそらしていることに。
去年は確か全国でベスト8に入ったらしいし。
同じ市にあんな強豪がいるなんて嬉しいのやら悲しいのやらって感じだ。
「あー、全中行ってみたいなあ…。」
ポツリとそう呟くと、その言葉が聞こえていたのか悠雅が笑った。
「何よ。そりゃあ、私は行けないわよ。そんなこと自分でわかってますよ。」
そう言って口を膨らませていた。
「じゃあ、俺が先輩を全中に連れてってやりますよ。」
「は?」
「個人戦で。」
「…ふーん。忘れないからね?絶対連れてってよ。」
ああ。気づかれませんように。
赤く染まった顔がバレないように顔をそらしていることに。