(完)年下男子に惚れました
この子は、悠雅の彼女だ。


「それじゃあ、頑張ってね‼︎応援してるよ‼︎」


そう言って応援席に戻っていった彼女。


悠雅は笑顔で見送ってフーとゆっくり息を吐いた。


可愛かったな。あの子。


ずっとニコニコして素直で。


「先輩。」


何もなかったように悠雅が話しかけてきた。


しばらく無言だった私はニコッと笑って言った。


「悠雅、全国連れて行くとか彼女に言うものだよ。」


こんなこと言いたくないよ…。


あの子みたいに言いたいよ。



カッコよかったよって。



頑張れって。



苦しいよ…。






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