(完)年下男子に惚れました
鍵をバッグにしまい、私は校門に向かって歩いていく。


優しさのかけらもない我が同級生たちは私を待つことはせずさっさと帰ってしまった。


別にいいけどさ。


カツンと足元にあった小石を蹴っ飛ばす。


口を尖らせていると後ろから名前を呼ばれた。


「きーさーらぎーっ‼︎」


慌てて後ろを振り向くとそこにはペリーが。


あいつ地味に2年生の学年主任。


「ひいっ‼︎」


私は悲鳴をあげてすぐに逃げる。


用事はわかっているんだペリーよ。


「お前、この前提出の課題、何も出しとらんだろうが‼︎残りなさい‼︎」


「明日には絶対持ってくるからああ‼︎許してくださいぃい‼︎」


大声で叫びながら全速力で逃げる。








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