一方通行 1
「やっと追いつけそうだったのに、新たな壁作んないでよ!」









大「え、何。お前まだ俺の記録抜けないの?」







何が面白いのか、口を押えて笑いをこらえる仕草をしている。








ムカつく・・・



























無視すると、レジに直行する。









大「あれくらい余裕だろー。」









すぐ後ろに並ぶと、まだ勝ち誇ったような言い方。









後ろを向き、軽く睨みつけると









「調子のるな。大翔が勝てるの、あのゲームだけじゃん。」









そう、私はゲームでは負け知らず。
どんなゲームでもすぐに習得してしまう。








でもどういうわけか、一つだけ大翔に勝てないゲームがある。








それが今話していたゲームだ。









「他はカスじゃん。相手にもならないくせに。」









特に「カス」を強調する。








大「カスって・・・お前、ひどっ!」









ざまあみろとでも言いたげに、勝ち誇った顔を見せる。









少しはスッキリしたかな。
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