一方通行 1
「絶対抜いてやる。」









学校に向かう道、コーヒー牛乳のストローをくわえたまま言う。









大「無理だって。あれだけは俺に勝てねーよ。」









大翔も朝ごはんと称したお菓子を食べている。





























結局だらだらしたせいで、着いたのは9時30分。









「もう授業、始まってるし。」








大「眠くなってきた。」









寝坊するまで寝てたくせに、よく言う。




























ダラダラしながらも、教室に向かう。









私たち4人は、どういうわけか同じクラス。
まさしく腐れ縁というやつだ。









おまけに席まで近い。
これに関しては、雄希と大翔が小細工したらしいけど。



















大「一限目なんだっけ?」









「数学。」









勉強嫌いの私にとって、体育以外の教科は耐え難いものだ。





























教室の前に着くと、先生の授業をしている声が聞こえる。








もう一限目始まってるから当然か。



























大「おはよーございます。」








何の迷いもなくドアを開けると、教室に入った大翔。








少しは遠慮気味に入れよ・・・

















先「お前ら、また遅刻か。」









そう、私たちは遅刻の常習犯だったりする。









二人とも朝苦手だし。
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