一方通行 1
「別に・・・」








大「じゃあなんでさっき、無視したんだよ。」








頭をコツンとぶつけてくると、ふてくされてるような口調。




























優那といたから








折角の場面を雄希に、見せつけたかったから








雄希に








諦めさせたかったから



























大翔は知ってるの?







優那の気持ち






知ってたら








二人は一緒になる?






































「ねぇ、大翔。」









空をぼんやり見上げたまま、背中の大翔を呼びかける。









大「んー?」


















知ってても







知らなくても








正直どっちでもいい



























「優那の好きな人、知ってる?」









少しだけ頭を振り向かせ、横目で大翔を見る。









口調だけでは分からない
表情でも確かめたかったから





























少しの沈黙







再び口を開こうとした時








大「知らないな。興味ないし。」








大翔が口を開いた。




























本当に興味がないように







そう言いのけた。
< 131 / 149 >

この作品をシェア

pagetop