一方通行 1
「そう・・・」








それ以上、何も言わなかった。


























今更、興味があろうが







なかろうが







知ろうが








知らなかろうと


















私の雄希への気持ちが変わるわけではない








私が雄希を好きでいる限り







醜い嫉妬心で、嫌な感情であふれてしまう。







どれだけ罪悪感を感じたところで







私の考えは変わらない


























大翔と優那が一緒になれば








その考えは









変わらないのだから。






































大「凛那。」









「なに。」









前を向き直すと、大翔に重心をかけてくつろぐ。



























大「俺が優那の事好きだったら、どうする?」









「え?」








急な言葉に驚き、大翔から離れる。









真剣な表情のまま、私を見る大翔








そんな大翔を、驚きが隠せなくて目を見開く。
























どうするって・・・









好きって事?








じゃあ二人は







想い合ってるって事?



























大翔のはっきりしない物言い








読み取れない表情に








ただただ、困惑する。
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