一方通行 1
その場から動けず、ただただ驚く。







でもこのままここにいたら、優那に気づかれてしまう








あんな場面見てたなんて、知られてはいけない気がした





























足音を立てずにゆっくり、2階のトイレにこもる。





























「優那・・・」









便座にすわるなり、呟いた名前。




























未だに激しい動悸を抑えられず、胸に手を当てる。









好きだとは気づいてた









でも本人が否定してたし








そこまで分かりやすい反応を見せたことがなかった


























正直、勘違いなのか?と少なからず思うほどだった


















でも優那








大翔の頬に、キスしてた・・・




























いつもはそんな素振りも見せないのに





























私には関係ないことなのに、突然の事と









優那があんなことすると思ってなかった驚きから








動悸が収まらない。





























優那は









あんな事するまで、大翔の事が好きだって事・・・?


















好きなのかどうか









少し残ってた疑念が









一気に晴れた時だった。
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