一方通行 1
「今日、ここで寝るね。」







リビングに降りると、ソファでテレビを見てた父さんに言う。









父「何で。」









「バカ大翔が、私のベッド独占しやがった。」








タオルケットだけ準備し、ソファの空いた場所に寝転ぶ。


















父「一緒に寝ればいいだろ。」







「は?」








大事な娘が男と同じ布団で寝ると言うのに、さほど気にする様子を見せず








テレビのチャンネルを次々変えながら言う。
















父「小さい頃は一緒に寝てたろ。」








「あのねぇ、私達もう17歳。」







子供の頃と一緒にしないでほしい。








どうしてこうも、周りは危機感を感じないわけか。








父「大翔が好きならまだしも、別にそう言う目で見てないんだろ?」








「そりゃ、そうだけど・・・」








私が好きとか以前に








優那の事があるし。






































父「じゃあ寝るか。風邪引くなよ。」









「んー。」









テレビを消すと、リビングを出た父さん。


















電気を消すと、ソファに寝転ぶ。





























しかし、すごいものを見てしまった。








なんとなく気まずいな








いや、知らないフリすればいんだけど



























「もう寝よ。」









タオルケットに身をうずめると、眠りについた。
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