一方通行 1
「優那・・・」
優「ん?」
鏡を見て、身だしなみを整えてる優那を
鏡を通して見つめる。
「大翔が泊まってたの、知ってたでしょ?」
・
来てたの?
なんて知らないように言ったけど
知ってたでしょ?
・
だって昨日、私の部屋で寝てる大翔を見てたんだから。
・
鏡の向こうから見える優那は
髪を整える手を止め
動かなくなった。
・
・
「優那、何隠してるのか知らないけど。大翔の事・・・」
優「やめて。」
私の言葉に反応したのか、固まってた目線が
鏡を通して私に向けられた。
・
その表情は、今までに見たことがないくらい
焦りに満ちたもので
何も言えなくなった。
・
いつも凛としてて、余裕のある優那が初めて見せる表情
・
・
優「何も言わないで。知ろうとしないで。」
「優那・・?」
強めの口調に、少し怯んでしまう
そんな優那を見るのが初めてで・・・
優「お願い・・・」
私の方を向くと、弱々しくそう言った。
・
・
優那は何を抱えてるの
なんで、素直に認めないの
なんで気持ちを明るみにしようとしないの
優那なら、大翔だって・・・
・
・
それでも懇願するような表情を見せる優那に
私は何も言えず
静かに見つめるだけだった。
優「ん?」
鏡を見て、身だしなみを整えてる優那を
鏡を通して見つめる。
「大翔が泊まってたの、知ってたでしょ?」
・
来てたの?
なんて知らないように言ったけど
知ってたでしょ?
・
だって昨日、私の部屋で寝てる大翔を見てたんだから。
・
鏡の向こうから見える優那は
髪を整える手を止め
動かなくなった。
・
・
「優那、何隠してるのか知らないけど。大翔の事・・・」
優「やめて。」
私の言葉に反応したのか、固まってた目線が
鏡を通して私に向けられた。
・
その表情は、今までに見たことがないくらい
焦りに満ちたもので
何も言えなくなった。
・
いつも凛としてて、余裕のある優那が初めて見せる表情
・
・
優「何も言わないで。知ろうとしないで。」
「優那・・?」
強めの口調に、少し怯んでしまう
そんな優那を見るのが初めてで・・・
優「お願い・・・」
私の方を向くと、弱々しくそう言った。
・
・
優那は何を抱えてるの
なんで、素直に認めないの
なんで気持ちを明るみにしようとしないの
優那なら、大翔だって・・・
・
・
それでも懇願するような表情を見せる優那に
私は何も言えず
静かに見つめるだけだった。