一方通行 1
優「凛那、行こう。」
「ん?ああ・・・」
制服に身を包み、鞄を持った優那に対し
私はまだパジャマ。
おまけに鞄の中は、昨日の授業のまま。
・
「行けるかっての・・・」
先に玄関に向かった姉に向け、ボソッと言った。
・
リビングを出て、部屋に向かう階段を上る。
・
「おい!」
毎朝の聞きなれた声。
部屋に続く階段は、玄関のすぐそば。
朝っぱらからデカい声・・・
・
・
振り返ると、まだ2年のくせに制服を着崩した奴
「なに、雄希。」
雄「まだ着替えてないのかよ。早くしろよ。」
何故かキレ口調。
・
高橋 雄希
私たちと同じ学年で、お隣さん。
いわゆる幼馴染だ。
・
・
雄「遅刻するだろ。」
「それより、あいつは?」
玄関を見る限り、雄希と優那しかいない。
雄「連絡しても起きないから、置いてきた。」
置いてきたって・・・
相変わらずの雑な扱われ方に、少し可哀そうに思えてきた。
「ん?ああ・・・」
制服に身を包み、鞄を持った優那に対し
私はまだパジャマ。
おまけに鞄の中は、昨日の授業のまま。
・
「行けるかっての・・・」
先に玄関に向かった姉に向け、ボソッと言った。
・
リビングを出て、部屋に向かう階段を上る。
・
「おい!」
毎朝の聞きなれた声。
部屋に続く階段は、玄関のすぐそば。
朝っぱらからデカい声・・・
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振り返ると、まだ2年のくせに制服を着崩した奴
「なに、雄希。」
雄「まだ着替えてないのかよ。早くしろよ。」
何故かキレ口調。
・
高橋 雄希
私たちと同じ学年で、お隣さん。
いわゆる幼馴染だ。
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・
雄「遅刻するだろ。」
「それより、あいつは?」
玄関を見る限り、雄希と優那しかいない。
雄「連絡しても起きないから、置いてきた。」
置いてきたって・・・
相変わらずの雑な扱われ方に、少し可哀そうに思えてきた。