一方通行 1
「いってきまーす。」
リビングに顔を出すと、けだるく言う。
母「あんた、堂々と遅刻?」
食器を洗ってた母さんが、呆れたように言う。
「お隣にも同じこと言ってください。」
それだけ言うと、玄関に向かう。
・
・
「私もなかなかだな。」
玄関前の全身鏡を見て、ボソッと言った。
鏡に映った私は、2年生とは思えない着崩し。
スカート丈はそこまで短くないけど、校則のリボンを外し、ボタン1個開け。
と言っても、きついから外してるだけで、露出があるわけではない。
校則厳しいのに、私って勇者
なんて褒めてみる。
優那なんて真面目だから、きっちり着ちゃってるもんな。
・
ローファーに足を通すと、家を出た。
・
・
「まだ寝てんのかな。」
ぼやきながらも、隣の家のインターホンを鳴らす。
・
・
「出ないし。」
携帯を見ると、とっくに遅刻の時間。
起きてすらいないのか、こいつは。
そう思い、何度もインターホンを押す。
・
すると、騒がしくドタドタとする音が聞こえ
大「うるさい!」
勢いよく、玄関の扉が開かれた。
リビングに顔を出すと、けだるく言う。
母「あんた、堂々と遅刻?」
食器を洗ってた母さんが、呆れたように言う。
「お隣にも同じこと言ってください。」
それだけ言うと、玄関に向かう。
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「私もなかなかだな。」
玄関前の全身鏡を見て、ボソッと言った。
鏡に映った私は、2年生とは思えない着崩し。
スカート丈はそこまで短くないけど、校則のリボンを外し、ボタン1個開け。
と言っても、きついから外してるだけで、露出があるわけではない。
校則厳しいのに、私って勇者
なんて褒めてみる。
優那なんて真面目だから、きっちり着ちゃってるもんな。
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ローファーに足を通すと、家を出た。
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「まだ寝てんのかな。」
ぼやきながらも、隣の家のインターホンを鳴らす。
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「出ないし。」
携帯を見ると、とっくに遅刻の時間。
起きてすらいないのか、こいつは。
そう思い、何度もインターホンを押す。
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すると、騒がしくドタドタとする音が聞こえ
大「うるさい!」
勢いよく、玄関の扉が開かれた。