一方通行 1

起きたてなのか、ボサボサの頭に、まだつむりかかってる目。



















神崎 大翔。
同じく、高校2年生。









雄希とは反対側のお隣さん。
4人で、幼い頃からの幼馴染だ。







そして何より、私とウマが合う親友だったりする。








共通の趣味に合わせ、毎朝寝坊するところも同じ。








ちなみにゲームの記録を競ってたのも、こいつ。



























大「あれ、あいつらは?」







あいつらとはあの二人の事。









「先行った。私ら遅刻だし。」









大「マジか。」








そう言うけど、危機感などない様子であくびをする。



























大「ちょ、準備してくるから上がってろ。」








そう言うと、先に家の中に入って行ってしまった。









私も続き中に入ると、迷うことなくリビングに向かう。



















大翔の家は共働き。
朝早くに出て、夜遅くに帰ってくる家庭で、何だかんだ私が面倒を見ている。









よく出入りしてるから、自分の家の様に感じる。




























さっきの様に、よく寝坊する大翔。
だからよく置いて行かれてる。









下校は4人だけど、登校の時は寝坊してるから。








私も寝坊してギリギリだから、叩き起こしに行くこともできない。








それでも成績上位な、大翔の頭が少しムカついたりする。
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