一方通行 1
「さっき別れたばっかで何の用?くだらない用で電話してくんな。」









大「そうなんだけどさ、暇なんだよな。」









「はぁ?」









私は暇潰しか。








それでも正直、こんな大翔に慣れきってしまってる。

























大「つーわけで、雄希ん家押しかけよう。」









押しかけようって・・・
雄希、めんどくさがるのが目に見えてる。









「一人で行けば。」








大「なんだよ、折角取り持ってやってんのに。」








感謝しろよな、と言いたげな口ぶり。








「余計なお世話。」









明日も学校あるのに、押しかけられるかっての。



























大「じゃあ、ゲームソフト持って家に来い。」







「行くかバカ。夜更かしするの目に見えてるし。」







今更遅刻を気にしてる訳じゃないけど、本気で進級が危ういかもしれない心配もある。


















大「じゃあ、俺が押しかけるぞ。」








「勘弁してよ・・・」








大翔を夜中に、家に連れ込むのは回避したい。








何故か?







大翔にとって夜が活動時間であって、バカみたいに騒ぎまくるから。
もはや大翔にとって家は、他人の家ではなくなってるから。









今までお泊り会とかあったけど、決まって大翔の家だった。









大翔の家は両親がたまに、帰って来ないときとかあったから。
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