一方通行 1
大「じゃあ来いよ。」







それだけ言うと、私の返事を待つことなく通話を終えた。


















くそ、大翔・・・








でも行かないと、ほんとに来そうだし
























「はー、めんどくさ。」







ブツブツ言いながら部屋に戻ると、適当にゲームソフトを見繕う。
















大体、雄希誘えばいいじゃん







なんで私なんだよ


























3本ほどのソフトを手に、リビングに降りる。




























「ちょっと、大翔の相手してくる。」








リビングのテーブルに置きっぱなしにしてた携帯を手にし
母さんに言う。









母「今から?」








そう言うのも当然だ。
只今の時刻、11時過ぎ。









「ほんとにね。」








嫌そうな顔を見せると、ワザとらしく言う。


















母「遅くなりそうだったら、泊まってきたら?」







何を勘違いしてるのか、口元を抑えてニヤニヤしてる母さん。







勿論、私に恋愛事情など知らないわけで
大翔と仲がいいからと言う理由で、色々と変な事を考えてるみたいだ。



























「やめてよ。気持ち悪い。」








思わず身震いしてしまう。







大翔がどうとかってわけじゃない








ただ、きょうだい同然に育ったやつをそんな風には見れない。








雄希は例外だけど・・・
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