一方通行 1
大「準備完了。」








リビングに戻ってきた大翔は、いつもの完璧な姿。









なるほど、と改めて実感する。









少しだけ、こいつがモテる理由が分かった気がする。









かっこいくせに、笑った時のギャップなんかにやられるんだろうな。



























大「どうせ遅刻だし、コンビニ行くぞ。」









「コンビニ?」









大「朝飯。」









朝飯って・・・









呆れながらも家を出て、コンビニに向かう事に。





























大「お前、なんで寝坊したの?」








コンビニに着くなり、好きなものを手にしていく大翔が言った。









「人の事言える?大翔だって寝坊してんじゃん。」









と言いつつ、私も好物のコーヒー牛乳を手にする。

















大「バカ、俺にはちゃんとした理由がありますー。」









何故か誇らしく言うけど、とてつもなく子供っぽく見える。








大「お前に越されないよう、新たな新記録出してたんだよ。」








「は!?」








ちょっと待って









新記録だと?









「ちょ、ふざけんな!何新たに記録出してんの!」








思わず、コーヒー牛乳のパックを握ってしまう。









いや、だって








大翔の記録を抜くのでさえ苦労して、やっと近づいて来たというのに









いとも簡単に新たな記録を出しやがった!
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