君に遺された恋
「お母様…?」

家中探してもお母様の姿が無い。
まぁそれは慣れた事。

深夜にも関わらず私はコーヒーを淹れて
テーブルの上にあったパンに手を伸ばした。


今日は何日だろう。レグルスの血を飲んだ日から何日経ったろう。


レグルス、私のこの魔法の事知ったら縁を切るかな…
血を吐くなんて気味悪いよね…


「はぁ…」


と、ため息が部屋に響く。
とりあえず、日が昇る前にシーツ洗おう…


「会いたいなぁ…」


と、勝手に口をついて出る言葉。
私、ほんとに彼に夢中だ。
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